ちびまるです。
本日は当店で使用しているシャンプーについてお話させて頂きます。
トリミングサロンでは様々なメーカーを選択されていると思います。
ここで犬の肌について
犬の皮膚は人の1/3ほど厚さで人間の赤ちゃんの半分ほどといわれているほど、とてもデリケートだそうです。
また、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーの間隔も違い、人はおよそ28日周期とのことですが、
犬の場合は20日周期で皮膚が新しくなっているようです。
さらに、全身が被毛で覆われており、人よりも体温も高く、湿度の高い場所などの条件が集まると、皮膚が
蒸れやすくなり、汚れも付くと細菌が繁殖しやすくなるので、感染症もより多くの確率で発症するようです。
ちょっと難しい専門用語が出てきますが(昔理科で習ったの覚えてますか?)
pH(水素イオン濃度指数)つまり、水溶液の性質を表す単位のひとつですが、pHの数値が低いものは「酸性」、
高いものは「アルカリ性」となります。
犬の皮膚はpH6~8と言われ、中性~弱アルカリ性となり、犬用のシャンプーはこれに合わせて皮膚や被毛の油脂を取りすぎないように作られています。
有名なメーカーさんのシャンプーは弱酸性が多く販売されています。
当店では犬の皮膚に近い弱アルカリ性のシャンプーを使用しています。
弱アルカリ性の方がより皮膚への刺激が少ないとを考えて採用しています。
PCKシリーズは創業昭和8年の老舗ペットショップと毎日30頭以上シャンプーするグルーミングスクール、
JKCトリマー教師が総力を挙げて開発したペット用石鹸系シャンプーです。
原料の脂肪酸の種類による余分な脂のみを落とす「選択洗浄性」を追求しています。
天然油脂の持つ相反する力(洗浄力、保湿力)に着目し、テストを繰り返し出来上がったのがPCKです。
弱アルカリ性ですので皮脂(酸性)を中和および乳化作用で高い洗浄力があります。
皮脂を餌にして増殖するマラセチア(酵母菌)にも効果があるという(社)日本食品衛生協会の試験結果が
確認されてもいます。
ただ、注意点としてはアルカリ性が故に目に入るとしみてしまうという使いにくさもあるのです。
そこで当店では顔周りを洗う際は目に入ってもしみないパピー用シャンプーを使い分けています。
シャンプー1つをとってもいろいろな選択肢、効果があるのですが一番皮膚にとって有効なのは汚れを
溜めず清潔にするという点は共通していると思います。
私の考えでは皮膚がターンオーバーする間隔(20日程度)から30日位がベストではと思っています。
定期的なシャンプーを心がけて清潔な皮膚でうれしい毎日を!