ちびまるです。
本日は毎年やってくる狂犬病予防接種についてお話します。
狂犬病に関して、
室内犬だから打たなくていい?
小型犬だから打たなくていい?
散歩仲間が打っていないから、うちも打たなくていい?
ダメです!絶対打ってください!
理由はこうなんです。
1:世界が近い現代の日本では狂犬病のリスクは常に隣り合わせ
狂犬病は一旦発症すると死亡率100%のとても恐ろしい病気です。しかし、ご存知の方も多いと思いますが、実は日本では半世紀以上狂犬病は発生していません。
では、何故そこまで流行っていないであろう、「狂犬病予防注射」を提唱し続けるのでしょうか?
昔の日本では、当時の政府や獣医師また国民が協力して狂犬病予防注射を徹底して実施することで国内から狂犬病を浄化できたという事実があります。
しかし、日本以外の多くの国々で未だに狂犬病は猛威を奮っています。近隣国では年間何百人もの人間が亡くなっているほど感染が蔓延しているのが海外の狂犬病のリアルな現実です。
近年海外からの空輸や船便が発達することで狂犬病がいつ国内に持ち込まれるのかは分かりません。
哺乳類すべてに感染すると言われている、狂犬病も海外から持ち込まれる可能性は大いにあります。
厚生労働省の発表によると現在の狂犬病予防接種率は全国平均で70%程度とのことで、今の予防接種率だと万が一狂犬病が入ってきた場合、流行を抑えることが出来ないと言われています。
さらに、この接種率とは登録されている犬に対しての接種率なので実際は未登録犬も合わせるとかなり低いと予想されます。
いつ何時に感染してしまうかもしれない狂犬病を未然に予防するということは、自分にとっても、あなたの周りの方々にとっても、とても意味があり、大切なことなのです。
この状況が維持できなくなれば怖くてドッグランなんて行けないと思いませんか?
2:なぜ犬だけ接種義務があるのか?
50年以上狂犬病が発生していない日本で、犬にだけ予防接種が義務付けられているのでしょうか?
狂犬病はすべての哺乳類に感染しますが、特にアジアの流行地域での人への感染原因は犬であるからです。
狂犬病に感染する9割以上が犬から感染しているので、人への被害を予防するために、犬の狂犬病をコントロールすることが重要とされています。
飼い犬に狂犬病の予防接種をすることで犬のまん延が予防され、上記でお話した日本に狂犬病が侵入した場合に備えて飼い犬への狂犬病ワクチンの接種を義務付けています。
狂犬病という怖い感染症を二度と国内に発生させないため、毎年1回必ず接種しましょう。
毎年少なからず費用が掛かる狂犬病予防接種ですが、ペットと楽しく暮らせる社会を維持するため
義務として接種しましょう。